通貨ペアの相関関係表示ツール「Symbol Soukan」
FXTF MT4のツール「FXTF – Symbol Soukan」は、通貨ペアの値動きの相関関係を視覚的に表示できるツールです。通貨ペアの組み合わせや比較する時間の範囲も自由にカスタマイズすることが可能です。
「Symbol Soukan」とは
「FXTF – Symbol Soukan」は、通貨ペアの値動きの相関関係を視覚的に表示できるツールです。
サポートツールパックをインストールすると利用できるようになるインディケータです。
「FXTF – Symbol Soukan」では、通貨ペアの組み合わせや相関関係を確認したい時間足・範囲(ローソク足数)を自由にカスタマイズして利用することができます。
【機能概要】
・通貨ペアの値動きの相関関係を0~±100の値で色別に表で一覧表示する
(相関性が高い順に、赤>オレンジ>青>緑)。
・縦軸の通貨ペアをクリックで、横軸の通貨ペアとの相関性の順に並び替えができる
・表に表示する通貨ペアは自由に追加・削除が可能
・時間足やローソク足数を変更し、短期・長期とスパンを変えて相関関係の確認が可能。
・保有ポジションの通貨ペアはハイライト・強調表示される。
・相関性の高さを選んでハイライト表示することができる(相関性の低いもののみ、など)。
・複数の通貨ペアを自由に組み合わせて、その平均的な相関関係をシミュレーションできる。
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- サポートツールパックについて
【注意点】
①CFD銘柄(US30:ダウ先物、JPN225:日経225先物、US Oil:WTI原油先物、XAUUSD:金)については、本ツールは利用できません(取引時間等、比較に必要なデータが一致しないため)。ツール上に表示した場合は、空欄が表示されます。
CFD銘柄について
②本ツールは、PCインストール版MT4のみの機能です。
通貨ペアの相関性について
同じような値動きをする(相関性が高い)通貨ペアのポジションを2つ保有するとき、同時に利益を出したり同時に損失を出す可能性が高くなります。
そのため一般に、複数の通貨ペアのポジションを保有する際は、値動きの相関性が低い(同じような値動きをしない)通貨ペア同士のポジションを保有することが推奨されます。
【例】
「1分足(M1)+ローソク足50本」で通貨ペアの相関関係を見た例を紹介します。
●「FXTF – Symbol Soukan」(M1 + 50バー)
・AUDJPYとEURAUDは「-96」と値動きの相関関係は高く、また符号がマイナスのため正反対の方向に動く傾向があることが分かります。
●チャート 左:AUDJPY 1分足チャート、右:EURAUD 1分足チャート
AUDJPYが下落するとき、EURAUDは上昇しており、正反対の方向に動いています。
もしAUDJPYで買いポジションを保有し、EURAUDで買いポジションを保有するとき、AUDJPYは損益マイナス・EURAUDは損益プラスとなり損益が相殺される可能性が高くなります。
逆にAUDJPYで買いポジションを保有し、EURAUDで売りポジションを保有するとき、AUDJPY・EURAUDとも損益マイナスとなり、損失を同時に発生させてしまうリスクが高くなります。
例えばポジションを数時間保有する程度のデイトレードであれば、「1時間足+ローソク足100本」とするなど、取引する時間軸に合わせてカスタマイズして利用することができます。
また、通貨ペアの値動きの相関関係は常に同じ関係となるわけではなく、時間足や見る期間によっても変化することに注意して下さい。
通貨の強弱について参考セミナー
通貨の強弱については、こちらのセミナーを参考にしていただけます。
「MT4で取引される方は、USDJPY・EURJPY・GBPJPYなどを取引されている方が多いと思います。
しかし意外とGBPAUD、AUDCADなどの通貨ペアを積極的に取引している方も世の中多くいらっしゃいます。今回、メジャー通貨以外、一般的にはマイナーと思われている通貨ペアの取引についてお話したいと思います。」(山中康司氏)
画面の見方・使い方
MT4のナビゲーターウィンドウのエキスパートアドバイザから「FXTF – Symbol Soukan」を選んでチャートにドラッグ&ドロップすれば利用できます。
※MT4取引システムの仕様上、EA(自動売買)として分類されるツールであるため、自動売買を有効にする必要があります。
※チャート上でEAが既に稼動している場合、そのEAを停止する必要があるため、停止したくない場合は別のチャートを開き、EAが稼動していないチャートにドラッグしてお使い下さい。
画面の見方
画面の各項目について、表示内容・機能を説明します。
①メインエリア(表) | 通貨ペアの相関関係を0~±100の数値とカラーで表示します。 |
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※保有ポジションが存在する通貨ペアについてはハイライト(強調表示)されます。通貨ペアのタイトル項目は薄い緑色でハイライトされます。 ※カラーと相関性の数値の関係は次のとおりです。 緑(0~±25):相関性ほどんど無し~無し 青(±25~±50):弱い相関性あり オレンジ(±50~±75):中程度の相関性あり 赤(±75~±100):強い相関性あり ※表の数値をクリックすると、それぞれの意味を説明するポップアップ画面が表示されます。 ![]() ※相関関係の数値は、最新の価格データを元にリアルタイムで更新されます。 |
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②通貨ペア | メインエリアの表に表示する通貨ペアの追加・削除ができます |
※「通貨ペア:」の右の欄に通貨ペア名称を直接入力すると表示される候補リストの中から追加したい通貨ペアを選び、「追加」ボタンを押すとリストに追加されます。ウィンドウ下の「保存する」ボタンをクリックで確定し、メインエリアの表に通貨ペアが追加されます。 ※通貨ペアの一覧リストから選んでチェックボックスをクリックすると、通貨ペアを削除できます。ウィンドウ下の「保存する」ボタンをクリックで確定し、メインエリアの表から通貨ペアが削除されます。 ![]() ※初期設定では、MT4の気配値表示ウィンドウに表示された通貨ペアのうち最初の10通貨ペアが表示されます。 |
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③時間足 ④ローソク足数 |
相関関係を確認するチャートの時間足と、さかのぼるローソク足数を変更します。 |
※初期設定ではH1+100バーです。 ※H1+100バー(ローソク足100本)であれば1時間足チャートで3~4日間さかのぼって相関関係を確認すること意味し、D1+200バーであれば日足チャートで約1年弱さかのぼって相関関係を確認していることになります。 ![]() 例えばポジションを数時間保有する程度のデイトレードであれば、「1時間足+ローソク足100本」とするなど、取引する時間軸に合わせてカスタマイズして利用することができます。 また、通貨ペアの値動きの相関関係は常に同じ関係となるわけではなく、時間足や見る期間によっても変化することに注意して下さい。 |
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⑤ハイライト (強調表示) |
相関性の高さを選んでハイライト(強調表示)ができます |
※ハイライト表示については、以下の中から選択できます。 ・(ハイライト無):初期表示 ・強い:強い相関性(赤)のみカラー表示します ・中間:中程度の相関性(オレンジ)のみカラー表示します ・弱い:弱い相関性(青)のみカラー表示します ・無し:相関性が無いかほとんど無い(緑)のみカラー表示します ・強い/中間:相関性強い~中程度(オレンジ・赤)のみカラー表示します ・弱い/無し:相関性弱い~無し(青・緑)のみカラー表示します ![]() ※ハイライト「弱い/無し」を選んだときの表示例 ![]() |
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⑥組み合わせ | 通貨ペアを自由に組み合わせて、選んだ通貨ペア全ての平均の相関性を確認することが出来ます。 |
※メインエリアの表では0~±100で相関性を表示しますが、ここでは0.00~±1.00で表示します。 ※一覧からチェックを入れた(複数選択可能)通貨ペアの平均の相関性がウィンドウ下部に表示されます。 ※選択した通貨ペアのうち特に相関性の高い通貨ペアの組み合わせを特定するため、相関性の高い通貨ペアの右側に注意アイコンが表示されます。 ![]() |
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⑦ヘルプ | ブラウザを立ち上げてツールのヘルプページに移動します。 |
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